イベント情報

AT研究会アカデミックセッション(5/13)

日時:2013年5月13日(月)15時~17時

会場:東京大学 理学部 7 号館 202 会議室

*講演1(15:00~15:50) 並列モンテカルロ木探索による大規模並列囲碁プログラム

話者:美添一樹(東工大)

アブストラクト: 探索アルゴリズムは並列化が難しいことで知られている。 特に二人プレイヤーゲームのための探索アルゴリズムは最近まで大規模な並列化の成功例が知られていなかった。 2011年に我々が提案した TDS-df-UCT アルゴリズムによる並列モンテカルロ木探索は、仮想ゲーム木を対象とした実験ではTsubame2 の 1,200 コアを用いて最大 740倍の速度向上を達成していた。 その後さらに改良を加えることによって仮想ゲーム木では 4,800 コアを用いて 3,200倍の速度向上を達成した。また、上記の手法をオープンソース囲碁プログラム Fuego に適用し、Tsubame2 および SGI UV1000 を使用して対戦実験を行った。

本発表では大規模並列モンテカルロ木探索のアルゴリズムおよび囲碁に適用した際の性能評価などについて述べる。

*講演2(16:00~16:50) 高並列計算環境におけるタイルアルゴリズムによる行列分解

話者:鈴木智博(山梨大)

アブストラクト:

LUやQRなどの行列分解のためのタイルアルゴリズムは高い並列性を持つため、マルチコア、メニーコアアーキテクチャ向きの手法として活発に研究されている。

我々はマルチコアクラスタ上でタイルアルゴリズムの並列実装を行なっている。この発表では、タイルアルゴリズムの現在の研究動向、我々の実装の詳細と性能チューニングの適用範囲について報告する。

*セッション終了後に懇親会を予定しています。


トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS