日時:2018年8月31日(金)13:00〜17:00
会場:工学院大学新宿キャンパス 0712教室
階層型行列法は、科学技術計算に現れる密行列の近似手法として注目されている。密行列の部分行列を低ランク行列を用いて近似することで、計算量や必要とするメモリ量を大幅に減らすことができる。そのため本手法は、相対的にメモリ容量の小さいメニーコアプロセッサと相性が良いと考えられるが、メニーコアプロセッサ向けの最適化に際しては、SIMD並列やロードバランシングを考慮する必要がある。本講演では、階層型行列法のライブラリであるHACApKのメニーコアプロセッサ向けの最適化として、SIMD並列向けのライブラリデザインの再構築、ACA法による階層型行列近似のロードバランシング手法について紹介する。