ATOS20
イベント情報
第21回AT研究会オープンアカデミックセッション(ATOS21) †
日時:2018年10月19日(金)15:30〜17:00
会場:山梨大学甲府キャンパス情報メディア館4F会議室(15:00開場)
講演1. 15:30~16:00 †
題目: CPU/GPUヘテロジニアスクラスタにおける通信量削減タイルQR分解の性能評価 †
講演者: 高柳雅俊(山梨大学大学院D3) †
概要: †
CPU/GPUヘテロジニアスクラスタシステムは近年のスーパーコンピュータの主流である。しかし、現状ではCPU/GPUヘテロジニアスクラスタのための数値線形代数ライブラリは存在しない。行列分解におけるタイルアルゴリズムは、大量の細粒度タスクを非同期に実行することで、並列計算資源を可能な限り稼働状態とすることを目的とした手法であり、マルチコア、メニーコアに適した手法として近年注目されている。
一方、クラスタシステムでは計算速度と比較してノード間の通信速度が非常に遅いため、通信量を抑えることが全体の性能向上につながる。
本発表では、Reedbush-H上に実装した通信量削減タイルQR分解の性能評価について報告する。
講演2. 16:10~17:00 †
題目: コード最適化ノウハウの共有と利活用 ーサイバーサイエンスセンターの取り組みー †
講演者:江川隆輔(東北大学サイバーサイエンスセンター) †
概要: †
近年,スーパーコンピュータの性能は飛躍的に向上を続ける一方で,システムの大規模化,複雑化に伴いスーパーコンピュータの性能を引き出すためには,システム特性を考慮したコード最適化が必要不可欠になりつつある.しかしこれまでコード最適化は刹那的にその時代時代のシステムを対象にアプリケーションに適用され,これらの知識・経験が十分に蓄積,共有されてきたとは言い難い.システムアーキテクチャの多様化が収束しつつある現在,スーパーコンピュータの潜在能力を引き出す効率的なアプリケーション開発のためには,これまでに活用されてきたコード最適化のノウハウの利活用が鍵になると考えられる.そこで,本発表では,サイバーサイエンスセンターにおけるユーザ支援,およびコード最適化手法の集約,共有と利活用に向けた取り組みをはじめとする研究活動について報告する.